我が家が初めての預かり猫を迎えたのは2009年の夏のことでした。
動物愛護センターに半年間も置かれていたという茶白の男の子。
その年の春、愛猫が腎不全のため16才で亡くなりました。
茶トラの男の子で、腕白で母ちゃんっ子で…。

慢性腎不全の末期の数ヶ月は、強制給餌や皮下補液をしたり、猫も私も辛い日々を過ごしました。

息を引き取ったとき、例えようもない悲しみとともに、辛かったね、よくがんばったね、もう苦しくないよ・・・と安堵の気持ちも少なからずありました。

でも、その後のペットロスはひどいものだったようです。


夫は、使い物にならなくなった私に代わって葬儀の手配をすべてしてくれました。
後から聞いたのですが、いつまでも遺体を置いておくと私がどうにかなってしまうと思ったそうです。

心にぽっかり穴が空いたとはこのことだ、と思いました。

当時娘は3歳で幼稚園の年少さん。毎日のお弁当つくり、園までの送迎、習い事・・・
なんとかこれだけをこなしていた感じです。

次の子のことなどまったく頭になかったのですが、残された13才の猫が毎晩鳴くようになりました。とても仲の良い2匹でした。いつもくっついていました。
毎晩毎晩、1ヶ月以上続きました。女の子ですがその鳴き声は重低音でかなりの音量。さすがの私も安眠ができないほどでした。

この子は亡くなった愛猫が3才のときに地域紙の子猫の里親募集で迎えた子です。
先住は雄、子猫は雌。最初の1週間ほどは距離をとっていましたが、その後は夏でも猫団子になるほど仲良しになりました。

新しい猫が来たら少しは何かが変わるかも・・・

初めは軽い気持ちで里親募集サイトを眺めていました。愛護団体のサイトもいくつか見たり、猫の譲渡会にも2度ほど行ってみました。

それでも、いまひとつ踏み出せずにいたとき、個人で保護猫の里親募集をしているサイトでとても気になる子が現れました。5匹兄弟で保護され、中でも臆病なミルクティー色の男の子。

残された先住猫はもうおばあちゃんです。気難しくもなってきていたし、相性もあるし・・・
いろいろ葛藤はあったのですが、里親になる決心をしたのです。


その1ヶ月間、サイトを見て回ったり、譲渡会に行くことによって犬猫の殺処分のことや多頭崩壊、TNR活動などを知りました。

恥ずかしいことに長年猫と暮らしていたにもかかわらず、そういった愛護に関してはあまり深く考えたことがありませんでした。

新しい家族を迎えるより預かりボランティアをしようと思っていたのですが、気になる猫と出会い、その子を家族に迎えました。

でも、猫のボランティアについてずっと心に引っかかっていました。

トライアル期間が満了して、正式に我が家に家族が増えました。久しぶりの子猫。あっちでもこっちでも大暴れです。毎日嬉しい悲鳴でした。

ところが、野良猫として外で暮らす猫たち、殺処分で殺されてしまった犬猫たち、愛護センターに持ち込まれる犬猫たち・・・この子達のことが頭を離れません。

ある日、1通のメールをボランティアグループに送りました。預かりボランティアについての問い合わせです。

その日のうちに代表の方から連絡がありました。ちょうど知り合いのボラさんが預かりさんを探しているのでその方を紹介したいという内容でした。
それが私たちが愛知に越してくるまで関わらせていただいた猫ボラさんとの出会いでした。