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猫エイズについて理解と注意点について書いてみました

地域猫や愛護センター、保健所に収容される猫、捨て猫など保護猫に関すること、預かりボランティアのことを中心にねこ情報を発信しています。

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  • 投稿 2024/04/29
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猫エイズについて理解と注意点について書いてみました

はあとは人が大好きです。私の膝の上でゴロゴロ大音響を響かせながらうとうとしていました。避妊手術後は仲良しのトムと別の部屋で過ごしていたので、それまで以上にべったり甘えん坊になりました。



はあとはエイズキャリアです。里親募集サイトには、エイズだけでなく白血病のキャリアの猫たちも多く掲載されています。今回は、猫エイズについて書いてみます。

猫エイズとは猫免疫不全ウイルス感染症のことです。エイズというとなんだかとっても怖い病気のように思えてきますが、感染したからといってすぐに病気になるとか死んでしまうということではありません。


猫免疫不全ウイルス(FIV)に感染すると?


急性期
-感染してから2週間~数か月はリンパ節が腫れたり感染症(風邪など)にかかりやすくなりますが、次第に無症状になります。

無症状キャリア期-急性期にみられた症状はなくなり、一見して元気な様子です。このときウイルスは猫のリンパ球の中に潜んでいます。症状がなくなったからといって完治したわけではありません。

エイズ発症期-後天性免疫不全症候群、いわゆるエイズ発症期です。免疫力が非常に弱くなり、貧血や悪性腫瘍、日和見感染、やせ細るなどが起きます。






猫エイズの感染経路は?


一番多いのは流血するほどのケンカです。エイズキャリアは雄猫の方が雌猫よりずっと多く、その理由は外でのテリトリー争いです。

エイズウイルスは血液や唾液といった体液に潜伏しています。傷口をキャリアの子が舐めた場合にも感染する可能性が高くなりますが、ケンカの場合は牙がぐっさり刺さるときがあるので噛まれたほうの猫の血管に、キャリアの猫の唾液が混ざることで感染します。唾液同士ではほとんど感染しないといわれています。

母子感染に関しては、母猫がエイズキャリアであっても子猫が感染する可能性は低いといわれています。母乳にもウイルスは存在しますが、それによって子猫がエイズに感染することは稀で、子猫時代に抗体ができていて検査で陽性になっても、やがて陰転することがあります。



猫エイズを発症させないためには?


感染して急性期が過ぎると無症状キャリア期となります。データによるとその期間は2-5年といわれていますが、10年以上も発症しないで寿命を迎える猫もいます。ウイルスは猫の体内で少しずつ免疫力を低下させていきますが、発症させないためには免疫力を落とさないことに尽きます。

免疫力を低下させる原因のひとつがストレスです。快適な環境や栄養のある食事と同じくらい大事です。要は、ごきげんな毎日を送っていることが一番なのです。



猫エイズの多頭飼いの注意点


エイズキャリアの子とそうでない子(ノンキャリア)を一緒に飼うことについては時と場合による、といえます。先ほども書きましたが唾液と唾液で感染することはほとんどないので、舐めあうくらいでは心配はありません。

ごはん皿やお水の共有でも感染しないといわれていますが、念のため専用のお皿とお水を用意することをおすすめします。(飼い主の安心保険みたいな感じです)

でも、相性が悪くて激しいケンカをするようであれば同じ空間での生活は難しいといえます。部屋を分けられる時はそのほうが賢明ですが、かえって猫たちのストレスになることも考えられます。



猫エイズキャリアの治療と注意点


現時点では、エイズに感染してしまうと完治することはできません。でも、すぐにどうこうなるという病気でもないのです。無症状キャリア期でも少しずつ免疫力は落ちていきますが、それはどの猫でも同じです。命あるものすべての宿命ですから。

我が家のトム氏はキャリアではないけど免疫力の超低い男です・・・。





知り合いの猫ボラさんはたくさんのエイズキャリアの猫たちを里親さんの元へ送り出しています。エイズという感染症についてはきちんと説明しますが、そのほかは「特別なことはありません。ほかの子と同じように考えてください」と伝えています。

感染イコール発症ではない

快適な環境と栄養のある食事、ストレスフリーな生活はどんな猫を里子に迎えていただくときにも望むことです。ただ、気をつけることは若干あります。感染症にかかりやすかったり治りにくかったり。エイズを発症させないためにも悪化させないことが大事です。その前に!感染させないことが最重要です。



はあとは元気いっぱい、人と遊ぶのも甘えるのも大好きな可愛い女の子です。くりっくりの目でじーっと見つめられるときゅーっとしたくなります。

先日、はあとは別の預かりママさんのお宅へ行きました。我が家では、はあとの健康をしっかり守ってあげることが難しいからです。体内に猫風邪菌を保有してくしゃみを撒き散らしている男(トム)もいますし、何よりも真菌治療中の子猫たちがいるので・・・。

はあとが本当のおうちでゆったりまったり猫生をエンジョイできることを心から願っています。このブログでも引き続きはあとの近況をお知らせしていきたいと思っています。

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